スネ夫対ドラえもん

昨夜、というか今朝か、安保法案が可決されて成立したようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150919-00000006-asahi-pol

自分なりにこの数ヶ月、集団的自衛権は何が問題なのか?いろいろと考えてきたが、

夕食時にこの安保法案の話題になり、子供たちにわかりやすく説明するため、ドラえもんのキャラクターを出して説明してみた。

「ジャイアンがのび太を攻撃、それを見たドラえもんがのび太に加勢して攻撃。

するとジャイアンの友達のスネ夫が「俺の友達に何をする!」とドラえもんに攻撃。

こうして、スネ夫対ドラえもんの泥沼の戦いが始まった。

問題はスネ夫もドラえもんも、「自分の味方、友達が攻撃されたから戦う」という「自分は正しい。間違っていない。」という前提に立ってしまう事。

相手が悪いからこちらは正義として戦うのだ、と終わりのない戦いに突入してしまう。

個別的自衛権なら、攻められたら攻めるという正当防衛が成立する。

集団的自衛権は、あまりにも曖昧で本当の正義かどうかわからない状態が発生してしまう可能性があるという事。

日本がスネ夫にならないように、ジャイアンの行動は果たして正しいのか?ちゃんと理解する必要がある。ジャイアンのいいなりではダメなのだ。

日本がスネ夫にならない事を切に願う。

また今回、今年、安保法制関連で読んだ記事の中でもこの弁護士伊藤真氏のお話はすごくわかりやすい。

http://健康法.jp/archives/5353

これは絶対読むべきだろう。

あとは、最高裁で違憲判決が出るのを願うだけだが、今の日本では三権分立もどうなのか?はなはだ疑問だ。

抑止力のためにこの安保法制は必要だという話も耳に入るが、

抑止力というなら「核兵器」しかない。

抑止力=核兵器を作って保持する方向なのは間違いない。

それでいいのか?

日本は、広島、長崎を経験しているわけだから、なんとかして軍縮方向に進むよう努力すべきだろう。

今年の国会のニュースを読むにつけ思う言葉がある。

「信頼」

相手を信頼する事、そこから平和は生まれるのではないか?

原発事故以降、国に対する信頼は絶望的なほど無くなってしまったが、それでもまだ一国民として、「良かれと思って法案を通している」と思いたい。

またこのブログにこのような記事を書いても、もちろん何の意味もないのだが、エジプトの革命がfacebookではじまったらしいという話も聞くので、一個人が一考えを明らかにする事は非常に大切であると思う。

また一人一人の人間は、基本的に人殺しではない。

国という枠組みが、人を殺すという事を正当化する時、個人個人が立ち上がれば戦争は起きないという事を夢見て、書いておく事にする。