AR Finderで取得できる各種データの正確さについて
ver 0.2 11/19版
○太陽の方位、高度 … 非常に正確
太陽の方位と高度は、現在時間と位置情報によって計算で求められますが、位置情報の精度はさほど必要で無いため(100mズレた位置から見ても太陽はほぼ同じ位置に来る)非常に正確です。計算方法に問題無ければ、iPhoneで取得できる位置情報の精度で信頼できる数値がでます。
AR FinderでもAR空間が現実の方位とあっていれば、現実の太陽と重なる位置にオレンジの太陽が来ます。
(0度が北、90度が東、180度が南、270度が西)
○オレンジの太陽がズレてるけど???
オレンジ色の太陽はAR空間内に配置されてますが、実際の太陽とズレている場合、AR空間全体が現実の方位とズレている状態という事になります。
ここは改善の余地があります。
記録される太陽の位置情報に影響はありません。
○カメラの向き … 認識状態による、使用上注意
カメラの向きは、2種類の方法で取得できます。
ひとつは、普通に方位。
もう一つは、AR空間内での方向。
現在、AR Finderでは、後者のAR空間内での方向を取得、表示しています。
この2種類の方法は、両方ともまずiPhoneのセンサーによる方位の取得に依存していて、後者はさらにAR空間の配置状況も関わってきます。
他のアプリと比較したりして検証していますが、Sun SeekerもズレていてAR Finderもズレている場合、純正コンパスアプリ起動で直った事もあるので、
何か初期化方法があるのかもしれません。なるべくズレないように今後継続して研究する必要あり。
○カメラの角度 … まあまあ正確
カメラの向きと同様にこれも2つ取得方法があり、
ひとつは、iPhoneそのものの傾きセンサーから。
もう一つは、AR空間内でのカメラの傾き。
方位に比べてズレる事はほぼありませんが、AR Finderでは
後者の方法で表示しています。
3軸(x,y,z軸)から計算しているのでそこに間違いの入る余地が無いわけではないです。正確に検証したわけでは無いですが、感覚的には1度ズレてるかも?という気がしています。これも要検証。個別の機器によるのかもしれません。
○カメラの高さ … 認識している地面に対して正確
この高さが取得出来るのが非常に便利だと思い、開発を続けている面もあります。
ARKitで高さは非常に正確に取得できると思っていますが、まだ精度のある検証はしていません。特にiPhoneの回転の向きなど誤差が出そうな状況は一度実際に測りながら精度を確かめたいと考えています。
今現在のAR Finderでは平面を複数認識する仕様になっているので、地面と認識している面が間違っている場合、間違いの数値になってしまいます。
次のバージョンでは、もう平面は一面に限定しようと考えています。
○番外編、環境光
ARKitでは現実世界の環境光の状況に合わせて、VRオブジェクトにライティングする光を調整する機能があります。まだ初期テストにもいかないくらいの状況なので、どれほど正確な光の状況が取得できるか全くわかっていません。
いずれにしても、ミックス光としての認識になるとは思いますが、
光量や色温度など目安になるようなら、記録できるようにしたいと考えています。