iOS13に対応した台本ビューアver 2.0を審査に提出しました。以下変更点です。
- daihonファイルのデータ形式に変更無し
- 消えないマーカー問題
- 「次を選択」ボタン
- 画像からの文字認識を一時取り止め
- ShotsData連携
- iOS12からiOS13ではかなりの違いがある
daihonファイルのデータ形式に変更無し
ここが一番大事なので最初に書いておきます。.daihonファイルのデータ形式に変更はありません。iOS13になって使えなくなったデータ保存の関数がいくつかあるのですが、同等のiOS13版に変更しています。互換性は大丈夫と思います。
消えないマーカー問題
iOS13になって、消しゴムでマーカーが消せなくなりました。原因を探ると、なんとiOS11から作り始めた台本ビューアですが、iOS11のかなりのバグというか仕様に対応してきたのですが、それが災いしてiOS13でまともな挙動になった反面、過去のバグ対応が裏目に出た結果でした。現在ファイルを開いた時に古いマーカーは今のバージョンで動作するように再設定しています。もし「選択できないマーカー」、「消せないマーカー」があればお知らせください。iOS13で開いた台本ファイルをiOS12やiOS11で開いた場合、同様な不具合の可能性はあるので、できるだけiOS13に統一して欲しいと思います。
「次を選択」ボタン
編集モード時に、「次を選択」ボタンが左上に表示されます。
現在開いているページの右側の注釈から順に選択されていきます。選択した注釈を削除した場合、今現在はすべてのボタンが消える仕様ですが、次の注釈に移るという動作でも良いかなと考えています。ご意見あればrk@rklab.netまでお願いします。
画像からの文字認識を一時取り止め
これまでTesseractOCR iOSというフレームワークを使わせて頂いて、画像化されたPDFの文字認識に対応してきましたが、アップルが純正のVisionフレームワークを出してきた事、サードパーティ製のフレームワークを使うとそちらのバージョンアップのスケジュールに左右される事、などから一時画像化されたPDFの文字認識は中止しました。この機能はかなりメモリを使用する事もあって、メモリ不足で落ちたり色々ありましたが、今後はVisionフレームワークでやる予定です。
ShotsData連携
ずいぶん前から開発環境では動いていたShotsData連携機能ですが、やっとリリース版に搭載できました。今現在は、お互いに開いているプロジェクトのシーンを行ったり来たりできる機能になります。一度築いた関係性を保存して次からはそのプロジェクトを開きたいのですが、セキュリティやプライバシーの仕様上無理かもしれません。ここはもう少し時間をかけて可能なら、プロジェクトの組み合わせを保存したいと考えます。
ShotsData ver 3.0以上がインストールされていると、右上にShotsDataボタンが表示されます。
iOS12からiOS13ではかなりの違いがある
11月の空いてる時間はほぼこのプログラム作りに費やしていますが、iOS13での変更点は思ったより大きく、過去のバージョンアップの中でもかなり大きい方だと思います。ダークモード対応は一番最後に回して、今現在は自作すべてのアプリで強制ライトモードになってます。UISceneという概念、mac OSとの互換性、iOS12.2からのライブラリをアプリ側で持たなくなった事など、変化が大きく、この台本ビューアで一番使用しているPDFKitも内部で色々変わっているようです。一番気に入っている点は、最初に台本ファイルを作成した時にかかる時間がかなり減ったように思える事です。またアプリ間の切り替えもスムーズになって時間も減ったのではないかと。
FeelShot -> ShotsData -> 台本ビューア -> AR Finder
という開発のローテーションを意識的に回ってますが、ShotsDataより台本ビューアが先になってしまいました。ShotsDataもiOS13対応は終わってますが、データ形式にいくつかプラス要素があるので、そこの対応に少し時間がかかってます。